黄な木 みどりご 若葉を経たり
青き空の尾 切れたりふつり
藍せる殿御ぞ また逢わめ
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ヤンサ地方の北部、七彩渓谷にやってきました。
渓谷の名前にもなっている「七彩溝」は、やっぱり絶景ですよね。
初めてここに来たときに、あっけにとられました。
この地の伝承によれば、「ドマの若殿に恋をした天女が、彼を天上へ誘うため虹の橋を下ろした。ところが天上の神々は『下界の者を無断で連れてきちゃだめ』といって、若殿様が登りきる前に橋を砕いてしまった。」とのこと。
そうして地上に降り注いだ虹の橋の破片が、この七彩溝になったというのです。
天女もかわいそうだけど、登る途中で空から落っことされた若殿様はもっとかわいそう。
ちゃんと引っ越し願いを申請して許可を取ればよかったね。
いやいや、絶景かな。
・・・
んん?
7色では・・・ない・・・?
角度を変えて見てみよう。
日の光が水面に反射しないところへ移動です。
いち、に、さん、・・・10色?
7色よりもっとあるような気がします。
とすると、七彩溝の「七」は、「7色」というよりも、「たくさん」という意味なのかな。
遠目に見て、棚田になっているのかと思っていましたが、近づいて見ると植物の気配はなし。
むしろ温泉とか、火山のような雰囲気です。赤いせいかな。
池の底や岸は、水に溶けた謎の成分が析出しているのか、石のような固さです。
すくって飲む気にはなりません。
そうそう、河川の流入はなくって、ここの水はどこからか湧いているようです。
近くにいた人が言うには、やはり地上に露出した結晶が水に影響したのだとか。
色が付いているのは水そのものなんだね。
黄色に見える2つの池。
高い方がより赤みを帯びてオレンジ色、かな。
あちこちにある灰色のチクチクした岩みたいなのが、結晶(クリスタル)のようです。
緑色の池も、グラデーションとなって、黄緑から青まで変化していきます。
水は少しずつあふれて下へ落ちていくのかな。
もしそうなら、下の方ほど長くクリスタルの影響を受けているってこと?
私やチョコボも、ずっとここにいたら変な色に・・・
一番下の2つの池も、高さの違いと色の違いがありました。
藍色から紺色へ。
微妙な違いだけど分かってもらえるでしょうか。
池の岸に、木組みの建造物がありました。
屋根つきのあずまやのような。
ひと休みして景色を楽しむための場所かな?
でも、屋根がすかすかだなー。
ぜんぜんちがった・・・ドマの城下町とアジムステップをつなぐ木道が、壊れて途切れていただけでした。
木道の上からなら、酔っ払って凶暴化したナマズオに襲われることもなく、ゆっくり見物できるでしょうね。
再建が待たれます。
いつの日かヤンサも、庶民が観光旅行できるくらい平和になりますように。
ぼやぼや見ていると日が暮れてしまいました。
谷あいなのですぐ暗くなります。
エオルゼア諸国で見ることのできる、地表に露出したクリスタルと同じく、ここのクリスタルもぼんやり光を放って、夜道を照らしてくれました。
池の色は見にくいけれど、クリスタルの光が揺れる水面にキラキラ反射して、瞬く星空のようです。
きれーい。
夜のおさんぽにも良いじゃない。
さっきの人にまた話をきくと、役に立つ情報をくれました。
クリスタルは鉱物資源として使われ、あの飲んでは危なそうな泉水も傷を癒すのだとか。
観光資源であり、鉱物資源であり、療養にも使える七彩溝。
なるほど、まさに天の恵みです。
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